[プラハ 12日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は12日、中国が世界経済大国としての経済力を使い世界に影響を及ぼしているとし、冷戦時代のソ連よりも米国にとって手強い相手との認識を示した。

チェコ訪問中のポンペオ長官は「第二次冷戦が起きているわけではない」とし、旧ソ連との冷戦に比べ「中国共産党の脅威に抵抗することはより困難だ」と語った。「中国共産党は旧ソ連とは異なり、われわれの経済や政策、社会と深く絡み合っている」とし、欧州諸国に中国共産党に抵抗するように呼びかけた。

チェコ政府が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)製品採用を巡る懸念を踏まえ、第5世代(5G)移動通信システム構築を巡るセキュリティー基準設定に取り組んでいることにも言及した。

ポンペオ長官とチェコのバビシュ首相は5月、5Gのセキュリティー対策への連携を巡り署名。しかし、チェコはファーウェイ製品排除を巡る決定は下していないほか、チェコのゼマン大統領は中国との関係強化を目指している。