乗客は8割減「日本最小の航空会社」がそれでも1日4回の機体磨きを続けるワケ - 日航機墜落事故、35年前の教訓
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35年前の8月12日、520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故が起きました。史上最悪の航空機事故です。この事故の取材を描いた小説『クライマーズ・ハイ』は、私がNHK記者になる前年に出ていて、内定者の間で何度も話題になりました。調べれば調べるほどやるせない事故で、この日は毎年、仕事が手につきません。
この事故を扱ったJALの研修施設を見学させてもらったことがあります。入り口付近には吹き飛んだ尾翼が原寸大で展示されていて、事故のすさまじさが胸に突き刺さります。忘れられません。
プレジデントオンラインでは、こんな記事を出しました。
乗客は8割減「日本最小の航空会社」がそれでも1日4回の機体磨きを続けるワケ 日航機墜落事故、35年前の教訓 #POL https://president.jp/articles/-/37893
長年JALの整備士を務め、いまは「日本で最も小さい航空会社」として知られる天草エアラインで働く小林知史さんのインタビューです。小林さんもまた35年前の事故を胸に抱えながら仕事を続けてきた方です。
事故はあってはいけません。しかし事故は必ずおきます。重要なことは、事故が起きたとき、事故にどう向き合うかということだと思います。それは苦しく、つらいことです。でも、その過程が、普段の仕事の意味を浮き彫りにし、次の仕事の価値を高めます。
報道の仕事でも、事実誤認などの間違いを「事故」と呼びます。間違いはあってはいけませんが、必ず間違いは起きます。すみやかに訂正することはもちろんですが、その事故にどう向き合うかが重要です。なぜ間違ったのか。驕りや慢心があったのではないか。たった一つの間違いが、取り返しのつかない事態を招くことがあります。毎年8月12日になると、報道の仕事を始めた初心を思い返します。安全とは?について考えさせられる良記事。
「機体磨き」はボティをきれいにするためだけではない。汚れや小さな傷が機体の異変につながることがある。特に、ボディのつなぎ目は金属疲労を起こしやすい。磨くことで異変の兆しを素早く把握し、安全性を高める効果があるのだ。事故を自分事として捉えて、機体磨き対する目的と意識を忘れずに続けていて、それを後世へ伝えていこうとする。
こういう人たちに僕らの命は守られているのだなぁと改めて感謝。