米、コロナワクチン供給でモデルナと合意 15億ドルで1億回分
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先進国を中心としたワクチンの獲得合戦が活発化してきています。これは”vaccine nationalism”とも称される動きであり、各国の国民への安全保障の意味合いとともに、政治的な意味合いも見え隠れします。
ここで問題視をしなければならないのは、ワクチンは先進国優先でいいのかという点です。
有効なワクチンが入手できたとして、出来るだけ多くの命を守るため、またパンデミックの規模を最小化するためには、国に関わらず持病のある方や最前線の医療者を優先的に接種対象とする、あるいは感染流行が爆発する予兆のある地域に優先的に普及するなどの動きが本来理想的です。
パンデミックでは、リスクを世界で共有しているため、本来このようにグローバルな視点で物を考える必要があります。WHOなど国際的な機関の役割が必要とされる領域です。モデルナ株は時間外で11%以上プラス。効果の持続度は大規模な治験結果を見る必要があるけど、副作用大きくなく抗体増が見られることはほぼ間違いないよう。mRNAを用いた新しい手法でスピーディに開発進んだ事は快挙。コロナでバイオヘルスケアへの資金流入加速しそう
私は疫学の専門家でも医学の専門家でもありませんが、他のピッカーの方がグローバルな課題として的確に指摘された点は、米国内にも当てはまると思います。特にウイルスが変異を繰り返し、その度に新たなワクチンの接種が必要となった場合、経済的な弱者が対象からこぼれ落ちてしまうことが懸念されます。
そうなると、単に景気回復が浸透しないといった問題に止まらず、経済格差に対する不満が一層強まって、米国社会のサステナビリティにも波及しかねません。他国の政治体制を批判する以前に、自国の民主主義をしっかり守る努力が重要な局面にあると思います。