中国、新工業情報化相に肖亜慶氏、中国アルミ社長など歴任

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2020年08月12日

  中国工業情報化省（中国工業和信息化部）は、中国の工業戦略を研究して提示し、工業発展計画を策定するとともに産業政策を実行するという非常に重要な省庁です。「中国製造2025」を掲げて強大な製造業を育成し、世界強国になるとしている中国にとっては、国の発展戦略の根幹をなす部署だとも言えます
  その長である大臣（部長）に会社経営の経験がある肖亜慶氏が就くということは、単なる党内序列の問題だけでなく、中国が本気で工業を発展させようとしていることを示唆しています。中国が国際社会において支配的な地位を占めるためには、強大な製造業を持ち、通信ネットワークを掌握し、ネットワークを中心とした今後の産業を主導することが必要だと考えられているのです。