LG化学の今後の見通しを読む(電池事業)…カンファレンスコールから
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注目のコメント
LG Chemの生産規模拡大における歩留まりやバッテリー形状などの回答が参考になります。組成はNMCのハイニッケル化で、これはどこのメーカーも変わらないですね。
>ポーランド工場の歩留まり(収率)について、どの程度の改善が行われたかという質問があった。それに対してLG化学側は、「四半期ごとの歩留まり改善目標があり、それを達成している」とした上で、「上半期でみると、ポーランドと中国の新規増設ラインが急速に安定化し、収率も満足された」と返答した。ただし、「内部目標を達成する途中である」とした上で、「新規ラインは大規模で同一の装置を増設する。既存の機器の生産性、歩留まり、設備の改善もよく、安定した生産と収量の確保が期待する」と述べた。
>他の企業が角形に集中するなかで、LG化学がパウチ型バッテリーに注力する理由について問う質問があった。これについてLG化学側は、角形に対してパウチ型が持つ競争力について説明した。同社には、4つの面で競争力を持つとし、「設計、価格、工程と寿命、熱性能の面である」という。「パウチは設計の柔軟性がある」とし、顧客が要求するサイズにセルのフォーマットを合わせるのが比較的容易であるとの説明がなされた。
>また、「他のニーズデマンド要求する複数のOEMを相手にしやすい」と述べた。さらに、角形に比べシンプルな構造で価格競争力もあると指摘した。
また、「パウチという形式だけでなく、いくつかのプロセス技術と連携し、パウチフォーマットを通じて、スタック・折りたたみ、ラミネートのようにLGだけの特許技術をパウチフォーマットで具現し、複数回の充放電サイクル経ても、セル自体ディフォーメーションができる」と述べた。また、長寿命が可能であるとし、冷却に必要な熱効率などでパウチが優れているとしつつ、EVバッテリー市場ではパウチ、角形、円筒形が一定の割合で共存するとの見方を示した。