Q. コロナ禍で売上を激増・激減させた飲食関連の会社とは?
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ぐるなびは宴会関連の集客に強いため、減免措置空けても広告絞る飲食企業が多く。食べログはまだ店の幅広いといえども、ディナーの予約業態に強いのでオフィス・繁華街系は広告費をまだ抑える傾向。
食べログはテイクアウトアプリをリリースしましたが、この領域は利用者の利用頻度的に厳しく(商圏狭すぎる)。伸ばしやすいのはデリバリーでしたが、配送を競合他社が抑え中。この辺りからも、先行していた2社の厳しさをより感じるところです。2020年4月から6月の四半期決算が出揃ってきたので、今回は飲食関連のサービスを提供する会社を比較してみました。
その中でもコロナ禍で売上を大きく増やしている「LINE」と、大きく減らしている「ぐるなび」の対照的な2社を比較した上で、飲食業界のトレンドがどのような方向に向かっているのかを分析してみました。
デリバリービジネスが主であるLINEのグルメ関連は事業の取扱高は前年同期比+66.8%と高成長となっているのに対して、飲食店の集客支援をするぐるなびの四半期売上高は前年同期▲76.4%と大きく減少しています。
この数字から、飲食店としても、テイクアウトとデリバリーに一刻も早くリソースを集中させることが、 飲食店の経営と、飲食店関連のブラットホーム事業者にとって重要になると言えるでしょう。
ただ、ぐるなびの決算説明資料によると、飲食店のテイクアウト対応率は70%程度と高いですが、デリバリー対応率は約27%程度低いという点も気になるところです。
参考になる数字が色々と出てくるので、是非読んでみてください。■1. ニュースの要約
2020年4月から6月の四半期決算をベースに飲食関連のサービスの増減を比較した所、コロナ禍で飲食関連の売上を激増させたのはLINE、激減させたのはぐるなびだった
■2. ニュースの論点
・LINEについて
- グルメ領域事業の「LINEデリマ」などテイクアウト・デリバリーに関連した事業の取扱高は前年同期比+66.8%と大きく増加
- 一方Lトラベル領域の取扱高が前年同期比▲81.2%で、LINE事業全体でみると前年同期比+11.7%
・ぐるなびについて
- 売上が前年比1/4に低下した主要因は、各飲食店が売上が立たず「休会」になったためストック型売上が落ちたため
- ネット予約件数は6月は戻りつつあるが前年比50%程度
- 各飲食店のテイクアウト/デリバリーの状況は前者が全体の70%に対し後者は30%程度
■3. 考察・感じたこと
緊急事態宣言を含めたコロナ影響をモロに受けた四半期決算が出てきたということで、インパクトを各数字で見て取ることができます。
コロナは長期化するシナリオが濃厚なので、このシチュエーションの中で少しでも回復させる施策や戦略に注目です。