アフターコロナはバブルになる可能性が大きい
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「適応的市場仮説」はおさえておくべき理論ですね。この本は読まないといけませんね。
ノーベル経済学賞をとった行動経済学はミクロの知見でした。それをマクロに応用したものとも言えそうです(追って確認します)。ただ、「合理的経済人」はそもそもフィクションですから、新しい理論ほど現実を表していると受け止めるのは早計です。仮説を更新し続けていくのが学問的営為です。どれかが絶対ということはありません。日々、勉強です。あり得るでしょうね。この記事にもあるように、FRBのお金が市場を支えているわけですが(消費や雇用に回ることなく投資になってしまった)、リモート経済への過度な期待もどうなんでしょうか。
今回のEarningsはまさにコロナ特需ですが、中身をみるとテックだけではなく、リモート経済への期待が凄まじいです。今週凄かったのは、Stamps.com(17%+)です。郵便局の切手の代わりになるバーコードを印刷できる仕組みですが、郵便局に行かずに郵便物を投函できるので便利というだけです。これ、テックというほどではなく昔から余りパッとしない会社でしたが、3月まで100ドルぐらいの株が今日の時点で300ドルを超えました。同時にFEDEX(7%+)やUPS(6%+)も右肩上がりですね。
もうひとつは不動産関連で、不動産検索サイトのZillow(11%+)です。オンラインで不動産売買もしています。またオンライン住宅ローン最大手のQuicken Loan(15%+)が昨日IPOしましたが、アメリカで一番大きいモーゲージ会社でもあります。コロナで都会から郊外への引っ越しが増えているためですが、銀行や不動産ブローカーとのややこしい手続をシンプルにしてくれるので、将来的にもビジネスモデルになるかも知れません。ただし不動産自体が今がコロナ特需の可能性もあります。
IPOといえば、Shopifyの競合のBIGCommerce、今日はさすがに15%ぐらい下がったものの、IPO時は24ドルでスタートして300%近く上がりましたので、オンライン経済に相当期待がかかっているわけです。そういうライフスタイルを受け入れるしかないかも知れませんが、ワクチンができた後も消費者がオンラインだけで買い物するのでしょうか。これはそうだと思います。恐らく裁量的なマクロ政策はアフターコロナになっても(日本の経験に照らせば)直ぐに撤収できないでしょう。
しかし、一般物価についてはデフレないしディスインフレになると思います。資産価格と一般物価はますます乖離すると予想します。ISバランスから察するにそれが妥当な帰結かと察します。