2020/8/9

【ファクト】緊急事態の2倍強。日本の最新状況を理解しよう

今年4月10日、日本の新型コロナウイルスの新規陽性者数が、当時過去最大の700人/日を突破した。緊急事態措置が取られたのは、その3日前の4月7日のことだった(その後、5月25日に全国で解除)。
4ヵ月後──8月1日の新規陽性者数は、1日で1500人(!)を超えた。緊急事態措置が取られた当時の、2倍以上の増加ペースだ。
上のグラフを見れば明らかだが、特に7月に入ってからの急増ペースはすさまじい。7月の1カ月間だけで、累計1万7367人もの新規陽性者増を記録しているのだ。
小池百合子・東京都知事が「第2波が来ている」と危機感をあらわにするなど、今、全国各地で警戒ムードが強まっているのもうなずける。
一方で、「感染者の多くは、重症化リスクの低い若者だ」「実際に死者数も増えていない」など、楽観論も聞こえてくる。
一つ確かなのは、新型コロナというウイルスについては、依然よく分からないことも多いということだ。その前提に立った上で、今はどういう状況だと考えるべきか?
改めてファクトベースで掴んでおくべく、厳選データ10枚を見ていこう。

急増の「ミステリー」を探る