新着Pick
712Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
日本に代表されるように、先進国では低金利が続いており、結果として投資は利回りの高い新興国に向かう、というのは、2010年くらいから続いてきたことです。各国のファンダメンタルズに比して投資が過大と見られれば、遅かれ早かれ、資金は逃げ出していきます。
 問題は、新型コロナウィルスが、この従来からあった債務膨張の危険性を、一気に悪化させようとしていることです。
 1998年のアジア通貨危機の場合、タイをはじめ東南アジア諸国の通貨が急下落したのは、ヘッジファンドが悪いようにいわれます。しかし、より大きな背景として、それまで日本企業の生産拠点移転で製造業主導の輸出で続いてきた東南アジアの急成長が、限界に達するのではないかという懸念はすでにありました。製造業が、中国で急速な成長を遂げており、東南アジアの成長は行き詰まるのではないかと見られたためです。
 現在、通貨危機に見舞われつつある主な新興国として、トルコ、ブラジル、南アフリカが挙げられます。ただ、「新興国」という扱いは受けていない国ですが、これらの国の周辺国で、より急激な通貨の下落が起きています。トルコの場合、今年初めから対ドルで70%下落しているレバノン・ポンドをはじめ、中東諸国の通貨は、トルコ・リラ以上にひどい下落ぶりです。ブラジルの場合、メキシコやアルゼンチン、メキシコ、エクアドルなどの通貨も下落しました。
 トルコやブラジル、南アフリカといった、地域大国というべき新興国のファンダメンタルズを支えていたのは、中東や中南米、アフリカといった地域の経済統合です。先進国から投資が流れ込んでくるだけではなく、地域の経済統合が進むことで市場が統合されていき、流通と消費が活発化してきました。中国の旺盛な消費による資源高が、地域市場域内国間の投資を支えてきました。やはり通貨が下落しつつある東南アジアの地域大国、インドネシアについても同じことがいえます。
 新型コロナウィルスは、地域の市場統合を分断しました。米国や日本、EUにしてもそうですが、各国は国境を閉ざし、出稼ぎ労働者の移動もサプライ・チェーンも分断されました。加えて、世界的な消費低迷により、資源価格も下落しました。トルコ、ブラジル、南アフリカといった地域大国とその周辺諸国が成長を続けられるという根拠が失われました。
分かりやすい解説でした。新興国経済を見る上で、必須の要素について書かれています。4年以上前と随分前の記事ですが、新興国経済をみる視点についてはオリジナルに分析をして連載をしました。当時のNewsPicks有料読者数はたしか1万人超ぐらいでしたので、今の10数分の1ですね。

「徹底検証 新興国経済」
https://newspicks.com/user/9353

4年前以上でも分析の手法は変わらず、当時、ハイリスクと判断した国は現状でもハイリスク国のままです。

インフレ、経常収支、対外債務、外貨準備、貿易収支という基本に加えて、定量的なデータとしては潜在成長率との実際の成長率のギャップ、対外資産(新興国でも対外資産を持っている国はあります。マレーシアなど)、そして定性的には政治指導者の傾向、中央銀行の政策スタンスを加えて考えています。

ファンダメンタルズがよくとも、政権の方針が適切でなければ問題が生じます。また、中央銀行が政治的な中立性を保てているかどうかも重要な点です。例えば、タイは中銀に対して政治的な影響が散見されます。中銀は時に、バラマキや景気をふかしたがる政権に対して、マクロプルーデンシャル的な視点から、抑制的な姿勢をとることも求められます。これが政治との絡みで実現できなければダメージが重ります。

また、資源依存度も需要だと考えています。資源価格によって経常収支と貿易収支が大きく振れますし、国家予算にも大きな影響を与えるケースが少なくありません。

例えば、インドネシアの経常収支は、長年、資源価格に左右されており、産業の発展も資源国の方が、「打ち出の小槌」をもっているが故に、バランスが悪い傾向がみられます。

他方、輸出に占める資源の割合だえけではみえてこないのがマレーシア。製造業ウエイトが高い国で工業化が進んだ国ですが、毎年、製造業だけの貿易収支をみると黒字と赤字を往き来していますが、資源分野をみるとパームオイルとLNGで叩き出す国です。

他方、中銀に対しては定評があります。上記記事を書いた頃、新興国は金利を武器に緩和政策を打ちましたが、マレーシアは緩和策をとらず、適正な成長率で抑制し、後に真に金融緩和が必要なときまでオプションを残していました(ここ1年ぐらいがまさにそう)。
金(ゴールド)やビットコインが高値を更新する一方で、一部の新興国の通貨は安値を更新しています。今週、最も「危険」と目されていたトルコの通貨が最安値を更新しました。

不安定な状況の中で通貨安の圧力が高まる新興国通貨は、いまどんな状況にあるのか。「売られやすい」通貨とはどんな通貨なのか。キホンをまとめました。
写真のアスクとビッドの間をご覧下さい。市中の両替のはずです。
2018年10月頃に訪問した際、このスプレッドは0.1程度だったかと思います。

スプレッドの拡大は、課税を通じてどうにか国内の外為需要を抑制しようとした政府の取組の結果です。
しかしながら、それを嘲笑うかのようにリラ安圧力は根強く、中銀や国営銀が買い支えることで、ジリ安に食い止めているのが現状でしょう。

固定相場の時代なら、通貨危機に伴う経済の混乱が政権の交代につながり、それが構造改革を促すというストーリーが描けました。
しかし新興国でも変動相場が普及した今、為替の調整が相対的にマイルドなため、経済運営のリフレッシュに中々つながらないと、私は考えております。

拙著に『ドル化とは何か』(ちくま新書)があります。トルコとアルゼンチンを事例に、足元の通貨危機の問題を考察しています。
興味にかなえば、ご一読頂けますと幸いです。

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480072627/
インドは、コロナ前から、
他新興国との比較ではありますが、
相対的に通貨は安定していました。

ただし、
インドへの海外からの投資の流入状況によっては、
通貨が下落するリスクはあると思います。

国際収支(=外貨準備の変動)=
①貿易収支+②サービス収支+③資本収支ですが

これまでインドは、
①の大赤字を、②と③の黒字で賄ってきました。

①の赤字幅は大きく変化が無いと思いますが、
②のサービス収支は、コロナ下で
TCSやInfosys等のITサービス企業の海外売上が落ち、
サービス収支の黒字幅は減少する見込み

③の主たる構成要素である海外直接投資が
仮に減っていくとすると、
通貨の下落がジリジリと始まるかもしれません。

海外直接投資の流入を規定する要因は、
投資家のインドのポテンシャルへの期待や信任
になりますが、
最近やや自由で開かれた市場とは逆行する動きが
でてきてているのが、少し心配です。
私のいるフィリピンは思ったより通貨の下落が少ないです。
GDPの10%を海外で働く出稼ぎが稼いでいるので、今回の新型コロナウイルスの影響は甚大だと思っていました。
しかし、この解説を読んで良く分かりました。
とても分かりやすいです。
経常収支、インフレ率、実質国内総生産(GDP)成長率、外貨準備高の4つのファンダメンタルの説明はわかりやすいですね。
もう一つ、資本収支も重要でしょうか。これはその国への海外からの投資マネーを見るものですが、新興国ではとくにリスクオフによる資金の引き上げがよく話題に上ります。
最後にあるデフォルト懸念も見るのであれば、財政バランスも見る必要があるでしょうね。
また基本中の基本ですが金融政策も重要です。
新興国からの資本流出。
行動の適切なマネジメント(密を避けつつ、経済活動)
もう少しデータ化して語れないでしょうか。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58763960S0A500C2EA2000/
【国際】たしかに米ドル対新興国通貨という枠組で見れば新興国通貨安が進んでいるのだけど、米ドル対主要国通貨という枠組で見ると足もとでは米ドル安が続いている。6月末と7月末で比較すると、米ドルは対主要国通貨で以下のように下落している。

JPY -1.8%
EUR -4.3%
GBP -5.5%
AUD -3.4%
NZD -2.7%
CHF -3.5%

ただ、米ドル以外の主要国通貨も絶対的に安定というわけではなく、それゆえ金(ゴールド)価格が上昇しているのが現状である。
新興国ですすむ通貨安。COVID-19パンデミックで経済が急速に悪化している国は、特に厳しい。通貨の価格は、各国のリーダーの資質を反映しているようでもあります。