2020/8/7

【直撃】なぜ、今さら「スプレッドシート」が最強なのか

NewsPicks NY支局長

誰でも使いこなせるパワー

ここにこそ、ノーコードの答えがあるーー。
ここまで「ノーコード革命」の特集では、ウェブサイト作成や、ツール自動化、Eコマースなどのノーコードツール、そして、そのポテンシャルを紹介してきた。
しかし、今一番ホットなエリアは「スプレッドシート」にある。
スプレッドシートは、エクセルや、グーグルスプレッドシートをはじめ、あらゆるビジネスの誰もが触ったことがあるツールだけに、開発者がコードを書かずにアプリケーションを作る上では最高のインターフェイスなのだ。
特に、多くの組織では、未だにさまざまなデータを記載したエクセルを、Eメールでやりとりするといったマニュアル作業が行われているために、ここを自動化した上で、自社のニーズに合ったアプリケーションにしていく、ニーズは大きいという。
今や、スプレッドシート型のノーコードには、先駆者であるAirtable(エアテーブル)に加え、今年1月にグーグルが買収したAppSheet(アップシート)、さらに6月にはアマゾン・ウェブ・サービス(aws)が参入するなど、ここにきて一気に盛り上がっている。
NewsPicksは、上記3社の責任者にインタビューを実施。今解き放たれるスプレッドシートのポテンシャルについて聞いた。

①Amazon Honeycode

──なぜ、aws(アマゾン・ウェブ・サービス)として、ノーコードに参入したのですか?
ミーラ・ヴァイジャナサン(Amazon Honeycode GM) 例えば、皆さんは誰もがスプレッドシートを使っていますが、現状、多くの組織では、Eメールで「シートを更新してください」とやりとりして、それを集めた上で、手で打ち込むようなマニュアルな業務管理が行われています。
これは、本当に多くの手作業が必要になります。しかも、モバイルで完結させることもできない。