【解説】意外と知らない「穀物の価格」が決まる仕組み
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注目のコメント
先物先物ってよく聞きながらも難しそうで見て見ぬ振りしてたけど、これは面白い!
ので自分でもわかるようにサマライズ
・商品先物は「将来ものを売り買いする値段」を先に決めていて、それは暴騰/暴落リスクのヘッジのため
・時期によって価格の変動要因が異なる(たくさん収穫できそうか?収穫したらちゃんと売れそうか?等)
・とうもろこし由来のバイオエタノールがガソリンに使われるので、移動需要が減少するととうもろこし価格は下がる(!)そのためとうもろこし価格は原油価格と連動するタイミングがある
・アメリカが大豆めっちゃ作ってるけど中国と仲悪くなって買わなくなったら供給過剰で価格下落するかも
・インドは小麦作ってるけど、バッタが大量発生してインドの小麦全部食っちゃったら輸入しなきゃいけなくなって需要が増えて価格あがるかも
・世界全体でみたら人口は増えてる+新興国でも肉を食うようになってるので、家畜の飼料である穀物も伴って消費量が増えている。爆発的な需要増をまかなえるのか?
という感じ。おもしろい!「意外と知らない」と表するのであれば、小麦の輸入ついては、国家貿易で政府=農水省が全量を買付け、「マークアップ」という名のマージンを上乗せしたうえで売り渡している、という事実についても言及していただきたところです。
このマークアップ、政府の管理貿易の経費や、国内の小麦農家の助成金に使われているそうですが、結果として、我々消費者が高い小麦製品を買わされることになります。
こうした政策が妥当なのかどうかまで、しっかりと踏み込んで報道していただきたいものです。
ちなみに、先日、ホットケーキミックスが高値で転売されていた際、農水大臣が「極めてけしからん」と発言したそうですが、事実上、独占的に小麦を輸入して「転売」しておきながら、よくあんな発言ができるものですね。
・ホットケーキミックスの高値転売 農相「極めてけしからん」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413841000.html私たちの食生活に欠かせない穀物。お米はほとんど国産ですが、それ以外は多くを輸入しています。
穀物は先物市場で活発に売買され、日々価格が変動しています。しかし、どんな要因でどのように変動するのか、見えづらいという問題意識から、三次理加さんに解説をお願いしました。
穀物とは無関係そうなことからも影響を受けていて、驚かされます。日々報道される世界の出来事が、回り回って食卓に影響を与えていると思うと、グローバリゼーションを身に沁みて感じます。