[フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行<CBKG.DE>の大株主である米投資会社サーベラスは、コメルツ銀の新たな監査役会会長に任命されたハンスヨルク・フェッター氏に協力する姿勢に転換した。サーベラスの関係者が4日、匿名を条件に語った。

サーベラスは当初、適格性に「重大な疑問」があるとして、地方銀行出身のフェッター氏の任命に反対していた。しかし、コメルツ銀が同氏を新会長に選び、サーベラスの意見を無視すると、サーベラスは翌日に態度を軟化させた。

関係者は、サーベラスが「フェッター氏やその他の役員と協力し、コメルツ銀の業績が良好になることを期待している」と語った。

コメルツ銀はサーベラスの姿勢についてコメントを避けた。

この日フランクフルトの裁判所はフェッター氏の任命を承認し、同氏がすみやかに任務を開始できる段取りをつけた。新たな最高経営責任者(CEO)探しが急務となっている。