世界最大のユニコーン、アリババのアントが上場へ 5年間で収益6000億円の株主も
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ユニコーン関連各種統計においてアリババグループ関連会社ゆえにアントを含めるか否かは判れている。世界で最もよく使われるランキングCBインサイツは除外している。ちなみに含めなければ世界トップは例のTiktokバイトダンス。いずれにせよ中国、なんなら2位も中国ライドシェアDidi。
そしてこのアントのIPOは世界最大企業の座をAppleと競うアラブの石油会社アラムコのそれすら抜いて史上最大を目される。
アメリカ政権がファーウェイだTiktokだこれだけ中国ビッグテックを叩くのは安保が御旗だが、それだけが理由ではない事はこのような事実からも明らか。
もはや国民の金融インフラであり実質的に中国最大の商業銀行となったアントはそれゆえ今後とも中国共産党リレーションマネジメントをしっかりしていく事になるでしょう。よってアメリカ本土は絶対に踏めないし日本も含めた西側諸国のと深く付き合う事は無理でしょう。インドや東南アジアを頑張っておりインド版アリペイのPayTMにも大きく出資しているが、今後モディ政権との関係はガタガタする可能性は高いでしょう。アメリカではおととしマネーグラム買収をCFIUSに阻止され上陸断念しています。
米中地政学も最悪、コロナDXバブル市況もいつ崩れるか分からない。機関投資家の門が閉まるぎりぎりのラストミニッツで駆け込みIPO成就なるか、これまで同様またもや無期延期か、マネジメントもアンダーライターも戦々恐々としているでしょう。2,000億ドルという超巨大IPOは最大株主のアリババにとっても大きな勝利。
アント・グループには32社の株主があり、親会社のアリババの持株比率は33%、アリババ従業員の持株会社「君瀚」と、アント・グループ従業員の持株会社「君澳」の持株比率は合わせて50%、残り29社の持株比率が17%となっている国家ともしっかり結びついて、社会保障基金というまさにインフラ領域にまで進出し、当然のようにグローバルも攻めると。
アリババのミッション、To make it easy to do business anywhereをまさに体現している。
株主比率もおもしろいですね。