[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した6月の製造業新規受注は前月比6.2%増と、市場予想(5.0%増)を上回った。自動車需要の急増が寄与したためで、製造業部門の足元の回復を示唆した。ただ、新型コロナウイルス感染者が増加しているため、一時的な回復にとどまる恐れがある。

5月は7.7%増だった。2カ月連続で増加したが、依然として2月の水準を大きく下回っている。

6月の前年同月比は10.1%減だった。

6月の製造業受注残は1.4%減少。5月は変わらずだった。在庫は0.6%増。出荷は9.8%増加した。

受注の内訳は、輸送機器が20.2%増。前月は78.8%増だった。自動車・自動車部品が86.2%増加した。機械は3.0%増。電機・家電は1.9%増えた。

民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は3.4%増。5月は3.3%増だった。

国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は3.3%増。速報値は3.4%増だった。