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例年、北極海の海氷面積が最も小さくなるのは9月半ばで、今はまだ氷が融けているフェーズにあります。太陽が高くなる夏至とずいぶんずれるなと感じるかと思いますが、海は比熱が大きいので太陽や大気による加熱の効果が遅れてやってくるからです。

今年の氷の融けるスピードは歴代でも最速ペースで、8月1日時点では過去最速であった2019年のペースをさらに上回っています。9月の段階で最も氷が少なかった2012年よりもペースが速いです。
1981年からの30年分のデータと比べても、標準偏差の2倍の値からさらにはずれた値となっています。氷の多さの平均値を偏差値50とすると、今年は偏差値30以下です。いかに今年の偏差値が低いかがお分かりかと思います。

今年は4月以降北極海周辺でブロッキングという気圧配置の固定化の状況が長く続き、このためにシベリアなど各地で記録的高温となりました。現在はやや落ち着いてきていますが、それでも全般に平年よりも高い気温が見込まれ、氷の面積も小さくなっていく見込みです。
日本でも7月豪雨の遠い原因として北極海のブロッキングがかかわっているかもしれず、決してひとごとではありません。今後の研究により明らかになってくるものと思われます。