[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア統計局が4日発表した第2・四半期の小売売上高(数量ベース)は季節調整後で3.4%減と、2000年の物品サービス税(GST)導入以来、20年ぶりの大幅な落ち込みとなった。市場予想の3.2%よりも大きなマイナスだった。

消費支出が同期の国内総生産(GDP)成長率を押し下げる要因になることが示唆された。

小売売上高の内訳では、カフェ・レストランが29.1%減と落ち込みが大きく、衣料品・履物・アクセサリーが22%減だった。食品小売りも減少した。

一方、金額ベースの6月の小売売上高は、季節調整済みで前月比2.7%増と、市場予想の2.4%を上回る伸びとなった。5月の16.9%増に続く堅調な内容で、大部分の地域でレストランやパブ、小売店舗が営業を全面再開したことが寄与した。ただ、ビクトリア州での新型コロナウイルス感染再拡大が見通しを不透明にしている。

同州は今週、新型コロナ感染拡大を受けて災害宣言を発令、夜間の外出を禁止すると発表した。[nL4N2F402C]

これとは別に発表された6月の豪貿易統計は貿易黒字が82億豪ドルに拡大し、第2・四半期全体の黒字額は234億豪ドルに膨らんだ。

6月の輸出は3%増。鉄鉱石と金の価格上昇が寄与した。中国向け輸出は146億豪ドルと、歴史的高水準を記録した。

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