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このところワーケーションに関するニュースをよく目にしますが、普及拡大に向けての課題としてあまり目にしないのが「価格設定」の問題です。

残念ながら日本の観光旅行のピークは連休や週末に偏っているのですが、それに伴い平均滞在日数はほとんど1.0に近い状態です。
結果、多くのホテル・旅館の価格設定は1泊利用を前提としており、その考え方で連泊向けの料金を設定するとどうしても高くなり過ぎてしまいます。

一方で連泊の促進はいろいろな面から効果が高いのです。

ホテルの経営者視点ではコストが減ります。2泊3泊する際に毎日新しい歯ブラシを使いたがる人はまずいませんし、毎日新しいシーツに変える必要もあまりありません。
スタッフ視点でもチェックインチェックアウトの数が減りますから、その分より良い接客を行うこともできるでしょう。
泊数が長いほどひとつのホテルの中だけで食事を完結する方も減りますので、地元経済にもプラスの影響が出ます。

インバウンドが増え出した時から一部には知られていた問題ですが、そのころは客室稼働率が高かったのであまり顕在化していませんでした。
少しでも多くの宿泊が必要な今は見直すには良い機会だといえそうです。

そういう意味ではこのサービスはお客様から価格のリクエストがあるそうですから、提供価格と希望価格のズレを認識できるのも面白い点だと思います。