2020.08.04
# 学校・教育

「ヤバい校則」がまかり通る学校の闇…ツーブロック禁止は序の口だ

女子生徒の下着の色を確認する男性教員

批判が殺到した「ツーブロック禁止」

サイドや襟足の髪を短く刈り込み、トップを長く残した「ツーブロック」。珍しくもなんともない髪型だが、しかしこれがなぜか多くの中学校・高校で禁じられている。なぜダメなのか?

今年の3月、都議会で池川友一議員が質問したところ、東京都教育委員会は「外見が原因で事件に巻き込まれることもある。生徒を守るために定めている」というナゾ答弁を披露。7月13日にこの動画がSNSにアップロードされると、ツッコミの嵐が湧き起こった。

「ツーブロック」とはこのような髪型(俳優の岡田将生)[Photo by gettyimages]
 

目的が不明な学校内のルールは「ツーブロック禁止」にとどまらない。「教科書を学校に置いて帰ること(置き勉)の禁止」「お茶か水以外の飲み物の持参禁止」「部活動への全員強制加入」などはもちろんのこと、

・掃除中の会話禁止
・集団登校の強要
・あだ名で呼ぶこと禁止(苗字+「さん」付け以外認めない)
・休み時間中は教室にいてはいけない
・お辞儀は90度で3秒間
・腕まくり禁止
・長袖ワイシャツの単独着用禁止

といったローカルルールも存在する。

たとえば東京都内のある中学校では、長袖ワイシャツを単独で着ることが禁じられている。学ランの下に長袖のシャツを着るのはOKだが、「学ランを着ないときは常に半袖のシャツを着なければいけない」という決まりだ。寒暖に合わせた調整がしづらく、子どもにも保護者にも評判が悪い。

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