2020/8/11

【運動習慣】「続く人」と「続かない人」の決定的な差

編集者
「ニューノーマル」が叫ばれてもう4カ月が経つ。
"ノーマル”との違いは大きなものから小さいなものまでさまざまに及ぶが、「運動量が減った」という事実には注意を払いたい。
第一生命研究所が行った「新型コロナウイルスによる生活と意識の変化に関する調査」によると、「運動不足を感じるようになった」人の割合は53.4%。
シューズブランド「ALTRA(アルトラ)」を展開する株式会社ストライドが行なった、全国の18歳~69歳のランニング経験者男女1000人のアンケートにおいても「自粛期間中に運動不足を感じた」割合は58.6%を示し、体重の増加を感じた人が38%、体力の減退を感じた人が32.3%と答えている。
これからは、「失われる運動」に対して意識的にならなければ、これまでのような心身が維持できない
緊急事態宣言による外出自粛などを契機に、我々は多くの「運動・トレーニング方法」を知ることになった。SNSなどを通して、トップアスリートやプロトレーナーによる「トレーニング方法」がいくつも紹介されたからだ。取り組んだビジネスパーソンも多かっただろう。
しかし、それが継続できた人はどのくらいいるだろうか。
「ニューノーマル」においては、いかに「失われる運動」を「継続的に」補うか──「新しい運動習慣の確立」が課題になっている。
今回はそのヒント、「続く人、続かない人」の差や「続けさせる方法論」を、トップアスリートを指導する杉本龍勇氏に聞く。
杉本龍勇氏は、法政大学経済学部教授でありながら、岡崎慎司・吉田麻也・堂安律といったサッカー日本代表であり海外のトップクラブで活躍するサッカー選手たちのパーソナルトレーナーを担当し、自身はバルセロナ五輪で100M、400Mリレーに出場した異色の経歴を持つ。
現在も、上記サッカー選手や、トップリーグ・ヤマハ発動機での指導を行う。
杉本龍勇(すぎもと・たつお)/1970年11月25日生まれ。静岡県出身。ドイツでの留学を経て、世界陸上選手権東京大会、バルセロナオリンピックの100m、及び4×100mリレーに出場。引退後、清水エスパルスフィジカルコーチ、湘南ベルマーレフィジカルアドバイザーを歴任。現在は法政大学経済学部教授を務めるかたわら、岡崎慎司、吉田麻也、堂安律ら多くのアスリートのパーソナルトレーニングを行う。

日本代表選手たちへ伝えていること

例えば、岡崎(慎司)や吉田(麻也)といったプロアスリートへの指導で気をつけていることは大まかに2つ程度です。