2020/8/4

【決算ウォッチ】ANA・JAL「過去最悪の業績」を3分で解説

湯浅 大輝
NewsPicks編集部 記者
新型コロナウイルスの収束が世界的に見通せない中で、航空業界が大打撃を受けている。
3月に感染拡大が本格化し、世界各国が国境を実質的に封鎖し、各都市でロックダウン(都市封鎖)も実施された中で、航空需要は激減。今も、需要の回復が見通せない状況が続く。
こうした中で、全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングスが7月29日、日本航空(JAL)が8月3日、4〜6月期の業績を公表した。
日本の2大エアラインは、4〜6月の3カ月間に、いずれも巨額の赤字を出す厳しい決算となった。両社の決算と今後の見通しを3分で解説する。
ANA、2四半期連続で「過去最悪」
まず、ANAとJALの2021年3月期第1四半期(4〜6月)決算をおさらいする。
ANAホールディングスは、売上高が1216億円で、前の年の同じ時期に比べて76%減少した。また、本業のもうけを示す営業損益は1591億円の赤字となった。
ANAにとっては、「過去最悪」の四半期決算だった。
以前の過去最悪の売上高は、四半期決算の開示を始めた2003年第1四半期の2596億円だった。
また、営業損益で最悪だったのは、新型コロナウイルスが感染拡大し始めた2020年1〜3月(2020年3月期第4四半期)だ。
営業赤字は、2四半期連続で過去最悪を更新したことになる。
一方のJALは、売上高が前年同期比でマイナス78%となる764億円、営業損益に相当するEBIT(財務・法人所得税前利益)は1310億円の赤字だった。
両社の営業損益は、合わせて2900億円の赤字に達しており、コロナが引き起こした「非常事態」と言えるだろう。
「U字」の国内線、「L字」の国際線