時の在りか:「もう菅政権になっている」=伊藤智永
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霞が関官僚限定の意識調査したら内閣支持率は世論調査の半分??
エリート代名詞の官僚からしたら、ボスの頭の悪さに苛々も限界と思われる現在の霞が関の「菅政権待望論」。
現首相では自分たちを使いこなせない、という評価か。
相対的に菅氏の評価上昇、と。
以前は「菅さんは抱負経綸がないから首相にしてはダメ」
→現在「だったら他に誰がいますか?」
「菅さんの方がバランス感覚が良い」
石破氏や岸田氏は?→「無理でしょう。務まらない」
以下、記事から時系列に:
【5月】
今井氏:「検察庁法改正は世論の反発が大きすぎるから諦めるように」
首相 :批判されるやましい動機は何もないとグズグズ
【現在】
「巣ごもり」首相は、夏休みに入りたいのに世間の目が気になって落ち着かない毎日。
長老:「もっと総理が前に出なきゃ!」
首相:「秘書官が反対する。あなたから話して」
今井氏:「総理は記者会見するとモリカケや桜で責められるのがトラウマで」と言い訳
(7年半現政権に仕えて7月に退官した人の評価);
「だって私の責任と言いながら、何も責任を取らないじゃない。
言葉に誠がない。役人だって嫌だよ」
(元高官);
「モリカケもサクラも、最初からもっと率直に謝れば済んだのに、
なぜあんな言い方しかできないのか。
今井さんが言わせるのかねえ」
まあ至極正常な反応ではないかと個人的には思いますが、さてこの先どうなるのか。
いずれにせよあとを引き継ぐ人は完全に「ババを引く」状態が確定しているので、これまでの事情をよく知っている人材である菅氏を推す官僚の空気も理解はできる。官邸って安倍さんを中心とした経産官僚と菅さんを中心とした霞ヶ関の出向官僚の二派に分かれている。その上で安倍さんは関心の強い外交や安保問題を担当し、関心の弱い内政問題は菅さんが担当している。官邸の二派の官僚は安倍さんと菅さんの担当する分野を取り組んだ。そのため安倍さんの関心の強い日中、日ロ関係に経産官僚が頻繁に口を出す出来事が起こっていた。
ある意味で前から安倍政権は菅政権だったけど、珍しく安倍さんが指導力を発揮した国内問題のコロナ対策で安倍さんも経産官僚も失敗を続けた。結果的に官邸におけるパワーバランスは、安倍さんと経産官僚の失敗の挽回を目指す菅さんと霞ヶ関の出向官僚の発言力が強まった。最近の菅さんは衆院解散の時期に口を出す場面も目立つ。ポスト安倍は菅さんが最右翼に見える。