出生数「86万ショック」 少子化白書が危機感
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昔、第二次世界大戦の直後にベビーブームが起こりまして、ここで生まれた赤ちゃんたちが1学年250万人以上いるような「団塊の世代」です。(今の20歳世代は1学年120万人ですから、2倍以上です)
高度経済成長期の日本を支えた労働の担い手でもありました。
団塊の世代は、今はもう、70歳以上で、彼らの時代は、まだ人生のタイムラインの多様化が進んでなかったので20代には、多くの人が結婚し同時期ごろに出産したので、第2次ベビーブームともいうべき「団塊ジュニア世代」が生まれました。
(私も「団塊ジュニア世代」の最後のほうの生まれです)
団塊ジュニアが大学を卒業するころは「超・就職氷河期時代」とよばれ、最終的には「失われた30年」の中で社会人生活の最初の10年をスタートした世代であり、「ロスト・ジェネレーション」(ロスジェネ世代)と呼ばれ、多くの若者が、非正規雇用になり結婚に耐えうる経済的基盤を築けず、非婚化・晩婚化に拍車がかかり、少子化につながり、第3次ベビーブームは消滅しました。
今、コロナ禍で大企業が新卒採用中止を発表しています。
新卒一括採用を変えていったり、このタイミングで世の中に出ていく若者層の中長期サポートを社会全体で行わないと、出生数が50万人切る、なんて世界も近いと思います。
人口政策は、「長期目線で」「先手先手で手を打つ」ことが必須です。なぜなら、確実にシミュレーションできてしまう未来ですから。
(今の0歳が10万人なら、20年後の20歳は、ほぼ10万人です)若者や子供に厳しい風潮、彼らに当てるべき資源すら浪費されている昨今の情勢に鑑みれば、持ち直す展望など描けません。
メザニンたる我々中年世代こそ、社会を次世代に繋げていく意識を高めて行きたいと考えます。このまま非接触化経済が続けば男女の出会いも減るでしょうし、デジタルデバイドによる所得格差も相まって、さらに少子化が加速する可能性があるでしょう。
コロナショックで一番怖いのはここかもしれません。