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台湾の民主化に尽力 李登輝元総統が死去

NHKニュース
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  • フリーランス ライター

    今夜は司馬遼太郎の『街道をゆく 台湾紀行』を読み直すことにしました。

    ぼくはこの本で李登輝さんのことや、彼が総統になるまでの、台湾人にとっての辛かった時代のことを知りました。

    戦後、日本による台湾統治が終わり、大陸から蔣介石率いる中国国民党がやってきました。

    「当初、台湾の多くのひとびとはこれを光復(祖国復帰)として歓呼の声をあげたが、やがて失望した。やってきた陳儀以下の軍人・官吏は宝の山に入り込んだ盗賊のように掠奪(りゃくだつ)に奔走し、汚職のかぎりをつくした。『犬(日本人)が去って豚がきた。犬は小うるさいが、家の番はできる。豚はただ食って寝るだけだ』という悪口が流行した」

    そう言われるくらい、蔣介石の時代が辛かったのでしょう。それを終わりにして新しい台湾を築いたのが李登輝さんでした。

    巻末には司馬遼太郎と李登輝さんの対談もあります。李登輝さんの人柄がよくわかり、どこか親戚のおじいさんのようにも感じられます。今読んでも色褪せない名著だと思います。ご冥福をお祈りします。

    『街道をゆく 台湾紀行』
    https://amzn.to/2D5uePN


注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    李登輝氏は、リー・クアンユー(李光耀)と同じく、客家で、キリスト教徒でした。2人とも、ほぼ一つの島からなる「国家」を率いて、安定した政治と持続的な経済成長の構想をつくり、実現しました。2人とも、1923年生まれです。異なったかたちではありますが、2人とも日本統治時代を経験しています。
     同年に生まれた李登輝氏とリー・クアンユーは、戦後の危うい時代に壮年期を迎えました。冷戦期に入った東アジアで、台湾で1947年に2.28事件が起きたように、シンガポールでも新しくできた政府への激しい抵抗運動が起きました。
     台湾では中国国民党、シンガポールでは英国による植民地統治が入ってきて、現地人は激しく反発していました。2人の同輩の多くも、抵抗運動に加入することで、現地人の権利を守ろうとしました。李登輝氏の米国留学仲間、黄文雄は、国民党の蒋経国(後の総統)暗殺未遂事件を起こしています。
     李登輝氏もリー・クアンユーも、抵抗運動には加わらず、政府与党で着実に権力を握り、経済成長と政治の安定を両立することで、戦後から続いてきた不安定な社会のあり方を解消しました。
     2人とも米英に留学したトップエリートであったとはいえ、政権に連なるほどの家柄ではなかったことから、その道程は容易なものではありませんでした。忍耐と交渉、説得を繰り返しながら、抜群の功績をあげていくことで、最短で政権の中枢に入りました。そこで経済成長と政治の安定を両立させる構想を実行したことにより、台湾もシンガポールも、世界的に有数の、経済競争力がある、豊かな社会を実現しました。


  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    李登輝さんが台湾(中華民国)の総統となられるまで、台湾には自由選挙どころか通常の選挙さえなく、大陸から来た国民党の長老たちが国政を壟断していました。
    とうの昔に中華人民共和国との武力衝突は終わり、もはや大陸を奪還する力など中華民国には失われていましたが、それでも形式上戒厳令が発令されたままで、国民の自由は奪われたままでした。
    そんな中華民国が、今の自由で民主的な台湾となったのは、ひとえに李登輝さんのお力によるものと言って過言ではありません。
    同時に、かつての日本人として、アジアにおける日本の最大の理解者であり、友人であり続けられました。
    また一人時代をつくられた巨星が落ちた思いがします。
    心よりご冥福をお祈りいたします。


  • グロービス経営大学院 学長 グロービス・キャピタル 代表パートナー

    李登輝氏が亡くなられた。「人生の中で出逢った最高の人は?」と聞かれたら、間違いなく李登輝さんと言うだろう。

    幅広い教養、世界的な視野・知見、人間的な魅力、哲学・宗教的な精神性の高さ、実務的な知識・運営能力の高さ、文化を理解する感受性等どれをとっても超一流だ。

    李登輝氏とお会いしたのは、15年前の晩餐会の場だ。2時間みっちりと話をする機会を得て、徹底的に質問させてもらった。日本、米国(西欧)、中華圏の3つの文明を理解し、戦前・戦後の動乱を乗り越え、台湾の独裁から民主化へと導いたビジョンと正義を貫く姿勢に圧倒された。

    リークワンユー氏と比較される方がいる。僕が双方にお会いした印象は、李登輝氏は理念・正義感の人でリー氏は戦略家だ。

    戦略家には共鳴しないが、理念・正義感が強い人には惹き込まれる。

    李登輝指氏とお会いして、僕の波動が2オクターブほど高まった印象があった。遺志を謹んで引き継ぎたい。合掌

    https://globis.jp/article/6068


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