2020/8/5

【読書】テクノロジーが創る、すごい「近未来」を見てみよう

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「水曜日は読書」。
今回は『2060 未来創造の白地図』(技術評論社)だ。
疲れが溜まってきた「水曜日」は、読書で気持ちを切り替えよう。(4434文字)

これが、2030年の世界だ

まずは、本書冒頭に描かれるショートストーリーを紹介したい。物語の主人公は2030年の漁師だ。ぜひ想像力をフルに働かせて、2030年の世界を思い浮かべてほしい。
自称「スマート漁師」の私は情報通信系のベンチャー企業で、スマート海洋牧場の研究開発をしている。今進めているのは、海中で魚群観察をおこない、精度の高い水産資源管理をめざすプロジェクトだ。
そのなかでも私の担当は、「魚型ロボット」の研究である。