東大卒NASA経由、課題解決のプロが挑む「農業流通革命」
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農業特集2日目は、エムスクエア・ラボの加藤百合子さんです。
加藤さんは、農業界で異色のキャリアを歩んできた方です。詳細は記事に記していますが、東大農学部→航空宇宙工学やMBAで有名なイギリスのトップ校、クランフィールド大学の大学院→アメリカでNASAのプロジェクトに参画→キャノン入社→静岡の産業機械メーカーの研究職→エムスクエア・ラボ起業。
僕の印象を一言で言えば、天才肌。その才媛が、いくつかの試行錯誤を経て、農業界の大きな課題のひとつ、流通の改革に挑み、新風を吹き込んでいます。
生産者の手取りを従来の農協出荷より倍増させ、取引先は農協経由よりもフレッシュな野菜を購入できる…だけならECによる直販と変わりませんが、加藤さんが編み出した「やさいバス」はこれに地産地消や、ECに参入するのが難しそうな高齢の生産者も参加できる仕組みです。
国内だけでなく、インドやケニアからも導入したいと問い合わせが来るという流通改革と、そこに至るまでの加藤さんの取り組みは、聞いていてワクワクしました。ぜひ、ご一読ください。東京への「やさいバス」進出の予定を聞いて、4月にじっくり仲間内で流通の可能性についてお話し伺う予定でしたが
コロナで延期、記事を読んでますます興味を持ちました。
いま宅急便を使った産直が伸びて注目されてますが、もともと産地のものを鮮度よく安価で流通させるためにJAの共選出荷と青果市場が発展し、国産青果の卸売市場経由率は全体の9割を占めています。
国の食糧流通の安全保障も含まれる施作ですし、この数字自体はそんなに大きく変わらないだろうと思います。
でも確かに、できれば青果であれば近距離の流通の方が気分的にも鮮度的にも望ましい気がする。そこで最近は道の駅やJA系の直売所で年商10億超えるようなところも多数出てきていて、地場野菜に人気が集まっています。
でも直売所って受発注できるわけではないので、出たところ勝負で買う側も計画が立てづらい。
やさいバスはその中間に位置するイメージで、飲食店と農家を複数の拠点間の物流でつないでいます。近くに利用者がいないので実感としてはわかりませんが
双方ある程度の規模になれば物流コスト低く、地場野菜流通ができることになると思います。
青果流通はとにかく物流費と輸送時間との戦いですので、誰がどのように生産者と消費者の間をつなぐのかやり尽くされているようで、1人一台スマホを持つ時代だからこその新たな仕組みが育ってほしいと思います。
uber eats的な青果物流も可能性あるんじゃないかなど、勝手に思っています。ここ岡山に住んで、美味しくリーズナブルな野菜を食す機会が多いのだけど、サステナブルな農業と資本主義(というか集約的な生産性追求)って相容れないよなぁ、感じることが常々。
以下の目的意識も、すごく共感できますね。
農作物を作る人と食べる人の間にある境界を溶かしたいし、農業と工業の境界を溶かしてみんなで協働する仕組みにしたい。