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米国は、各国がコロナウイルスとの戦いに集中している間にも、中国が南シナ海の実効支配の既成事実化を進めようとしていたと認識しています。中国が、米海軍がコロナウイルス感染者のおかげで動けなくなっていた隙をついて、南シナ海や台湾東方海域における海上優勢をとったかのように振る舞っていたのは事実でしょう。中国メディアは、米海軍はコロナウイルスによって部隊展開能力に大打撃を受けた、といった内容の報道をしています。
南シナ海における緊張は、台湾問題にも波及しています。米海軍艦艇や航空機が南シナ海に入る際に、台湾とフィリピンの間のバシー海峡が主要されますが、米国の軍事力が南シナ海に入ろうとする時から、中国人民解放軍はこれに対応しようとします。
6月以降、主として中国海軍の戦闘機が繰り返し台湾の防空識別圏に進入していますが、そのエリアは全て台湾南西空域です。中国軍機が、急に台湾南西空域に頻繁に侵入するようになったのかと言えば、米海空軍の南シナ海への進入や中国周辺での哨戒飛行に対応するためなのです。
中国軍機は、6月だけで、少なくとも9日、台湾南西の防空識別圏に進入しています。1日のうちに何度も侵入したこともあります。中国軍機の台湾南西空域での活動の活発化は、南シナ海における米中間の緊張の高まりを示すものでもあるのです。