世襲される「上から目線」(写真=AP)
日本経済新聞
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注目のコメント
イヴァンカ・トランプ大統領補佐官が、3,000万人ものアメリカの失業者に「何か新しいことを見つけるべき(find something new)」とアドバイスしたことを、FTの本コラムはと痛烈に批判しています。
・イバンカ氏と兄がペンシルベニア大学に入学する前、父親は140万ドル(約1億5000万円)の寄付を大学に約束していた。
・イバンカ氏は職探しの必要がなかった。大学卒業後は父親の会社で働き、やはり父親のお金でファッションブランドを立ち上げた。
・そして大統領補佐官の職を得た。その大統領が父親だった。
このような世襲と社会階級の固定化は米国内の抱える深刻な問題です。本コラムは、「ハーバード大の白人学生の43%が、同窓生か大学職員あるいは寄付者を親に持つか、自身がスポーツ推薦枠で入学していた」と報じています。
原題は、”Ivanka Trump’s ‘let them eat cake’ economics”。飢える民衆に対する「パンがないならケーキを食べられば良い」と言ったと伝えられるマリー・アントワネットになぞらえていることからも、保守的な経済紙のFTにも容認できない発言だったことが読み取れます。視点と視座は常に気をつけておかないと、いろんなモーメントでこのような状況は大なり小なり発生する。
コンテキスト(文脈)を読み取る力と、相手の立場を多面的に理解することを忘れてはいけませんね。