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【言葉に学ぶ】名経営者たちが「利益」より大切にするもの

NewsPicks編集部
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  • 一橋大学ビジネススクール客員教授

    前回のヨーロッパ企業から一転して、今回はアジア企業をご紹介します。代表的な3社のCSV経営の概要は本文で語っていますので、ここでは私の個人的体験エピソードを共有したいと思います。

    まずインド。ご紹介したタタグループは、インドで最も尊敬されている企業グループです。私の大学では毎年2月、エグゼクティブMBAの学生を連れてインドに1週間滞在し、これらの先進的なインド企業を訪問しています。

    実はインドはアジアの中でもっともCSV経営が進んでいる国です。現在のモディ首相になってから、大企業は利益の2%を社会価値向上に充てることが義務付けられています。この資金をシードマネーとして、CSVを展開するスタートアップ企業が続々と登場しています。

    インドのお隣、バングラデシュのグラミングループは、資本主義の先を目指していることで有名です。同グループ創始者のユヌス先生は「ソーシャル・ビジネス」と呼んでいますが、私の提唱する「志本主義経営(Purposism)」の1つの先進事例だといえましょう。

    2014年3月には、MBA学生の有志をつれて、ユヌス先生を訪問しました(本文の写真参照)。先生のご自宅は、同グループの本社の裏手にある質素な「ウサギ小屋」のようなところです。その時に、「CSVとソーシャル・ビジネスはどこがちがうのでしょうか?」と問いかけたところ、次のような回答が返ってきました。「経済価値と社会価値のどちらを目的とし、手段にするかのちがいでしょう」そのあとにっこりとされた表情が、とても印象的でした。

    そして中国のアリババ。同じく2014年の6月、某大手日本企業の次世代経営者をお連れして、杭州のアリババ本社を訪問しました。同社は同年9月のIPOを目指して、いつもにもまして活気づいていました。残念だったのはお目当てのジャック・マーCEO(当時)が人気のサッカーチーム買収を発表するため、急きょ広州に出張してしまったことでした。

    ただ、我々を迎えてくれた30代の経営チームのみなさんが、アリババのパーパス(志)に基づく経営を、自分の言葉で熱く語ってくれたことがとても新鮮でした。シリコンバレーでのキャリアを投げ捨てて、アリババにジョインした人たちも少なくありません。「我々の手で、未来の中国、そしてアジアを作り上げるんだ」と語ったときのキラキラした目を、今でも忘れることができません。


  • NewsPicks 編集委員

    ベストセラーになったピケティの書籍でも言われているように、富の再分配が十分に行われないことによる格差拡大が叫ばれています。そこで、富めるものが貧しい人に分配しないのであれば、自動的に分配する仕組みを作ろうというのがグラミンの思想です。

    グラミンは会社の出資者に対して配当せず、元本だけを返すという仕組みです。出資者からすると金銭的なメリットはありません。ただそれでも、社会価値を高めるビジネスをしている企業に出資したいという人は、一定数いるように思います。もしこの仕組みが広がれば、資本主義の次の形としての可能性を感じます。

    誰が何の目的で出資しているのか。今後も拡大していくのか。グラミングループは今後、さらに深く研究してみたい企業の1つです。


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    NCB Lab. 代表

    このレポートで報告されているアリババはCSVの実践企業として評価が高い。金融サービスでは、Alipayを使えば中国の砂漠地帯に植林ができる制度をつくっています。

    通常の寄付とはちがい、自分の木がどのように育っているかを映像で見ることができる。キャッシュレス推進では、クリーンな社会を呼びかけています。


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