[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルス危機による深刻な景気後退を受けてユーロ圏の銀行に認めている資本要件の緩和と配当金支払い停止措置を延長する方針だという。関係筋が明らかにした。

ECBは3月、域内銀行に対し配当金やボーナスなどの支払いを10月まで停止するよう指示。一方で、資本・流動性バッファーの取り崩しを認めた。

関係筋3人によると、延長はECBが銀行の脆弱性評価について公表する28日に正式に発表される。

家計や企業の保護を目的とした一部政府の措置が期限切れを迎えることや、新型コロナ感染第2波の可能性がある中、監督当局は今後数カ月で融資返済が滞る恐れがあると懸念しているという。