2020/7/24

儲け主義vs.安全主義。二極化する「航空会社」の現在

The New York Times
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くっきり分かれた「コロナ対策」

先月以来、飛行機のフライト数は増加傾向にある。
その中で、航空会社は2つの陣営に分裂した――座席の一部をブロックして、より空間にゆとりを持たせようとするグループと、できるだけ乗客を詰め込もうとするグループだ。
後者に属するのは、ユナイテッド航空やアメリカン航空など。ユナイテッド航空は、これまで一度も乗客数に制限を設けたことがなく、需要がある限りすべての空席を売り尽くそうとしている。
アメリカン航空は、4月以来、乗客数の上限を座席数の85%に設定していたが、7月1日以降はこの制限を撤廃している。
これに相対するのは、アラスカ航空、デルタ航空、サウスウエスト航空といった布陣だ。以上の航空会社は、列の中央の席や、隣り合った座席の片方をブロックする方針を、9月30日まで継続する。
ジェットブルー航空も、中央席の販売停止期間をレイバー・デー(9月の第1月曜日)まで延長したばかりだ。
(Joe Raedle/Getty Images)

「満席」に不安を募らせる乗客

夏になって、満席に近いフライトが増え始めたことに、一部の旅行者は怒りを覚えている。