[東京 22日 ロイター] - 22日午前の東京株式市場で日本電産<6594.T>が買い気配。21日、2020年4─6月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年同期比1.7%増の281億円となったと発表。足元の堅調な業績が好感されている。

野村証券は21日付けレポートで「既存事業の収益性を一段と高める一方、成長事業のEVトラクションモーターへの先行投資を増加させており、収益と成長性のバランスがとれてきた」と指摘。目標株価を8400円から8700円に引き上げた。

4─6月期はテレワーク需要によるPC向け薄型・⼩型のファンモータが堅調で、過去最⾼の出荷台数となった。家電・商業・産業用製品の分野でも利益率の改善が進んでいるとし「売り上げが5000億円以上あるので収益性が高まれば利益貢献は非常に大きい」(永守重信会長)と強調。今期にまず10%の利益率を確保する考えを示した。