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早速、まとめさせて頂きました。詳しくは本文をお読み頂きたいですが、今回のポイントは復興基金の仕組みそのものよりも、そのプロセスだったと思います。復興基金を歴史的な大業だと言いたい気持ちは分からなくはありませんが、これは「時限的」なものであり、「恒久的」なものにしていけるかが本当の課題です。かつてのEFSFがESMになったように、果たして債務共有化を永続的な仕組みに出来るのか?は全く別の次元で大変な話です。よく分かっていない人々が「さすが欧州」のようなコメントをしているのを見かけますが、本当の債務共有化には当然ですが、共通の財務省が必要です。それは遥か彼方でしょう。

今回、注目すべきプロセスとはやはり「豊かな小国」の存在感が発揮されたことです。経済格差を理由とした南北対立でもなければ、価値観や難民を理由にした東西対立でもない、新しい分断です。金目の問題は南北対立化と思いますが、今回、最大の債権者である経済大国ドイツは南欧諸国などへの支援に賛成する側に回っています。一方、(補助金中心の)復興基金に反対してきた倹約4カ国と呼ばれた反対勢力のうち、オーストリア以外の3カ国(オランダ、スウェーデン、デンマーク)は「新ハンザ同盟」と呼ばれる比較的豊かな小国連合(エストニア、フィンランド、アイルランド、ラトビア、リトアニア、オランダ、スウェーデン、デンマーク)のメンバーです。彼らはEU改革議論を大国だけで決めないで欲しい、という論陣を張る勢力です。とすれば、今回は「反対を貫くこと」が目的化しても不思議ではなく、それによって存在感を発揮したかったはずです。実際、そうなりました。

EUにとっての嬉しくない多様化として、亀裂・対立の種類が多岐にわたり始めている兆候を念頭に置きたいところです。ご笑覧ください。