[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は21日、政策金利を据え置いた7月理事会の議事要旨を公表した。現在の環境において政策措置を調整する必要はなく、マイナス金利導入の可能性は引き続き「極めて低い」との認識を示した。

中銀は今月7日の理事会で、予想通りオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置き、「必要とされる限り緩和的なアプローチを維持する」と表明した。[nL4N2EE18N]

中銀の緩和的措置には、0.25%の政策金利、「無制限の」国債買い入れ、銀行に対するターム物資金調達ファシリティ、金融機関が準備銀行に持つ為替決済残高に対する10ベーシスポイント(bp)付利などがある。

議事要旨によると「理事会メンバーは、国内の状況を引き続き注視することで一致し、正当化される場合には現行政策の調整を排除しなかった」という。

議事要旨では、マイナス金利導入の可能性は引き続き極めて低いとの認識が示された。さらに、為替介入について、為替相場がファンダメンタルズ要因とおおむね一致する現在の状況では効果が限定的だとし、否定的な見方を示した。