[20日 ロイター] - ブラジル資源大手・バーレ<VALE3.SA>は20日、第2・四半期の鉄鉱石生産量が6760万トンと前年同期比5.5%増、前期比13.4%増なったと発表した。

通年の鉄鉱石生産量の予想は3億1000万─3億3000万トンで変更はないが、予想レンジの下限近くになる可能性が高いとの見通しを示した。

鉄鉱石価格は前週、1トン=111ドルを上回り、約1年ぶり高値を記録した。経済活動再開に伴い中国が鉄鉱石輸入を拡大しており、世界的に供給が不足していることが背景にある。

バーレがブラジル北部で進める主要鉄鉱石事業「S11D」の6月稼働率は改善し、下期も改善が見込めるとし、年間生産量は8500万トンを若干上回る水準になるとの見通しを示した。

ただ、新型コロナウイルスにより350万トンの生産に影響が出ており、北部の生産増加分の多くは相殺される見通し。