2020/7/23

【倒産データ】観光は「GoToトラベル」で救われるのか?

インバウンド「99%減」

前年同月比99.9%減──。
日本政府観光局(JNTO)によると今年5月の訪日外国人客数は、1700人となり、統計を開始した1964年以降で過去最少になった。
今年に入り新型コロナウイルスの影響で、ニューヨークやロンドン、パリなどの都市部では都市封鎖(ロックダウン)が行われ、世界中で人の行き来がストップした。
多くの国で渡航制限措置が取られたことから旅行需要が停滞し、旅行業や宿泊業者は大打撃を受けている。
これまでインバウンドの恩恵を受けていた旅館・ホテル・ゲストハウスなどは経営が立ち行かなくなり、苦境に立たされている。
(写真:TOYOKAZU.Y/iStock)
国内でも人の移動は停滞し、観光業を圧迫している。緊急事態宣言が解除され、政府が「Go To キャンペーン」の前倒し実施を発表したものの、新型コロナウイルスの第2波が懸念され、需要は戻りきっていない。
加えて、記録的な豪雨による浸水被害や土砂災害が九州や中部地方の温泉地に大きな被害をもたらしており、今後も宿泊関連業者の倒産が増加する可能性が高い。
帝国データバンクが、2000年以降の旅館・ホテル・簡易宿所など宿泊事業を主業とする事業者(法人・個人事業者)の倒産動向(負債1000万円以上、法的整理のみ)について集計・分析した。

コロナ関連倒産は「約半数」