[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比80円19銭安の2万2616円23銭となり、続落。前週末の米国株式市場が、高安まちまちとなるなど手掛かり材料に乏しいほか、今週は立ち会い日数が3日間、4連休を控えるとあって、模様眺めムードが支配している。中国株式市場が堅調に推移したが、これも材料にはなっていない。東証1部の売買代金は8000億円台と商いは細っている。

17日の米国株式市場は、S&P総合500とナスダック総合が反発、ダウ平均株価が続落した。新型コロナウイルス感染再拡大による企業への影響を巡る懸念は根強いものの、政府による刺激策への期待が投資家心理を下支えた。

国内でも感染者数拡大に対する懸念が大きいものの、経済回復に回復期待も根強く、日本株も強弱感が対立している。そうした中で、4連休を控えているため、積極的に動きが取れない様子だ。先駆した銘柄の中には利益確定売りが目立つ一方、循環物色の流れから出遅れ株を新規買いする動きも出ている。

市場では「連休前に手じまいが先行するか、連休明け後をにらんで新規買いが集中するか、22日の動きが当面のポイントになる。いずれにしても動けず、今日と明日は見送りムードが強くなりそうだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が出ていた。

TOPIXは0.32%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は8356億7200万円。東証33業種では、値上がりが機械、電気機器など8業種にとどまり、空運業、繊維業、陸運業など25業種が値下がりした。

個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が朝高の後に値を消したほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>も軟調。半面、NEC<6701.T>、富士通<6702.T>が上値を追った。

東証1部の騰落数は、値上がりが594銘柄、値下がりが1481銘柄、変わらずが88銘柄だった。

日経平均は安値圏でもみあい。商いも細っており、売り買いともに積極的な動きが見られない。中国株式市場は堅調に推移しているものの、「中国株高も材料にならないようだ。典型的な月曜ボケ商状となっている」(国内証券)という。個別では、朝方はしっかりだったリード役のソフトバンクグループ<9984.T>が値を消し、全体の調整ムードを象徴するような格好となっている。

日経平均はマイナス圏に沈み、現在は2万2600円台前半で推移している。市場からは「世界各地で新型コロナの感染者が増加しているなど、材料は少なくないものの、今週は4連休を控えていることもあり、大きな方向性をつかむのは難しい。あまり動かない3日間となるだろう」(国内証券)との声が出ていた。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比75円65銭高の2万2772円07銭となり、小幅に反発して始まった。その後は2万2700円台半ばでのもみあいとなっている。17日の米国株式市場は、S&P総合500とナスダック総合が反発、ダウ平均株価が続落した。日本は今週4連休を控えているため、積極的な売買は手控えられ、様子見ムードが強まる可能性が高い。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、ホンダ<7267.T>が買い優勢、トヨタ自動車<7203.T>、パナソニック<6752.T>が売り買い拮抗、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>は売り優勢。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は売り買い拮抗、ファナック<6954.T>が売り優勢。

メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が買い優勢、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が売り買い拮抗となっている。

東証第1部出来高上位50銘柄<.AV.T>

東証第1部値上がり率上位50銘柄<.PG.T>

東証第1部値下がり率上位50銘柄<.PL.T>

日経225先物<0#JNI:>

SGX日経225先物<0#SSI:>

TOPIX先物<0#JTI:>

日経225オプション <0#JNI*.OS>

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