[ロンドン 19日 ロイター] - 英紙タイムズが報じたところによると、英国は「香港国家安全維持法」が6月、中国全国人民代表大会で成立したことを受けて、香港との犯罪人引き渡し条約を停止する方針。

ラーブ外相が20日に議会下院で発表するという。

こうした動きは、キャメロン政権で「黄金時代」とされた英中関係を一段と悪化させる可能性がある。

英政府は先週、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を第5世代(5G)移動通信システムから2027年までに完全に排除すると発表している。

中国の劉暁明駐英大使は19日、BBCテレビの番組で「英国が中国の高官に制裁を課せば、中国は明らかに断固たる対応を取る」と強調し、「米国は、中国高官に対して制裁を課し、それに対して我々は米国の上院議員や高官へ制裁を課した。中国と英国の関係において、このような報復措置を望んでいない」と述べた。

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