ギンズバーグ米最高裁判事、がん再発による治療を発表 退任はしないと
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ギンズバーグ判事が引退すればトランプ大統領はほぼ確実に保守派の判事を任命するだろう。オバマ政権中にギンズバーグ判事は自ら引退し、リベラル派判事の若返りを進めるべきだったとする声がよく聞かれる。コロナ対策の失策で支持率の低下しているトランプ大統領の再選の公算はかなり低くなってきた。ギンズバーグ判事としてはなんとか11月までは持ち堪えるつもりなのだろう．鉄の女！
何度もガンが再発しその度に治療をして頑張っておられます。前回の選挙中にアンチトランプな意見を言って最高裁判事として相応しくないと批判されていましたが、トランプ政権中にリタイヤしないという固い意志なのか、ジムで鍛えているのは有名な話です。オバマ政権が若い判事を任命したかったので退任するように促したという話もありますが、それも拒否したので、確かに今となっては責任重大です。今の最高裁の構成は、ジョンロバーツ首席判事がスイングになって微妙なバランスを保っているので、本当に頑張ってもらいたいと思います。
日本で最高裁判所の判事の名前を言える人はまずいないが、米国最高裁判所の判事は皆に知られている。訴訟の国である米国では、大統領や政治家が国を造るというより、最終的には最高裁判事が鍵を握っていると言っても過言ではない。大統領は所詮8年だが、最高裁判所判事は終身だからだ。
トランプ大統領の支持者が、これまでのトランプ大統領の実績の何を1番評価しているかと言えば、メキシコの壁でも、移民取り締まりでも、経済でもなく、実は2人の保守派の最高裁判事を任命したことだ。しかも50代という「若い」判事を送り込んだ。彼らはこの先、30年は米国の重要なジャッジメントに関与することになる。それをトランプ支持者は最も評価しているのだ。すなわち、ギンズバーグ氏に何かあると、当然としてトランプ大統領は３人目の保守派を送り込んで支持率挽回を図るため、それは11月の大統領選挙も左右することになるのだ。
現在の最高裁判所は、保守派5対リベラル派4の構図だが、リベラル派のギンズバーグに代わって、トランプ大統領がまたしてもバリバリの保守派を送りこめば、6対3の構図になり、米国社会は変わってしまうのだ。ギンズバーグ氏は、「死んでも辞めない」という気合いで、体に鞭打って頑張っているのだ。
