withコロナの時代。「健康」は自己責任か、それとも経営課題か
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健康経営の研究会や委員会で10数社みてきたところ、睡眠に関する悩みを抱えている人はどこの組織にも約50%いることがわかりました。
悩みの解消のために睡眠の状態を計測するアプリを使う企業もありますが、計測は知らなくても良い情報を知ることになるため、逆効果を招くこともあります。
その点、フィリップス社のスマートスリープは着けて寝るだけで翌朝の爽快感が得られるという、未だに不思議な機能を備えていて驚きました。
これくらいわかりやすくポジティブな体験ができることが、これからのヘルスケア製品にとって重要となってくるのではないでしょうか。自己責任か経営課題か、か。19年健康維持増進に関する仕事をしてきました。
整形外科でダイエットや運動指導していた時は、会社を休んだり、サボったりして診察やリハビリに来ている会社員の方をたくさん見ました。
それを見て、やはりすでに罹患した方にではなく、疾病予防や健康維持増進を目的に指導した方がいいと思い、退職しました。
中小企業の経営者さんと接することが多いですが、会社組織では、経営する方の健康に対する意識が反映されます。
経営者の意識が健康の重要性やメリットを感じていないと、組織内に浸透することは難しいようです。
しかし、一方で、まずは、「個人が自分の人生にどれだけ積極的か」という前提も大切だと感じています。
「こうなりたい」「ああなりたい」「こういう夢や目標がある」この様な積極的な方は、「健康があるからこそ出来る」という考えを持たれ、健康行動が取りやすいです。
一方、自分の人生に消極的だと、無意識に病気探しをして、病気になる心理的メリットを感じていることもあります。
私たちの様な「健康維持増進」を推進する職業につく者は、もっと広く物を見て、仲間を作り、知恵を出し、エネルギーを出して社会に大きく貢献していかなければならないな、と日々感じます。頑張ります!もう数ヶ月も家に籠もって仕事をしているから運動不足だし移動の切れ目もないから働き続けてしまいやすいし、体調を崩しても病院に行きにくい。こういう「健康管理」は、個人の自己責任か、経営課題か、というお話です。
DeNAの平井孝幸さんは2016年にCHO室を立ち上げて「健康経営」の普及や啓発に取り組んでいますが、それは個人の不調(プレゼンティーイズム)が企業の生産性の問題でもあるからです。
とはいえ生活習慣にかかわる話だから、企業がどんな形でコミットできるのかはデリケートなところ。この4年間、平井さんはどんな取り組みをしてきたのか。どんな後押しがあれば、本当の意味で個人の健康をサポートできるのか。「2030年までに30億人の生活を向上させる」をビジョンに掲げるフィリップス・ジャパンの堤浩幸社長と対談してもらいました。