[東京 16日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>がESG債(環境・社会・企業統治)に特化した英資産運用会社に最大2500万ドルを出資することが16日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。近く英社と資本業務提携して発表する。

三井住友が提携する「アファーマティブ・インベストメント・マネジメント(AIM社)」は、2019年12月末時点で6億5000万ドルの預かり資産を持つ運用会社で、外部資本を受け入れるのは今回が初めて。三井住友は、英当局の認可を前提に年内にも2000万ドルを出資し、向こう数年をめどに500万ドル追加する。

日本円換算で30億円規模の段階的な出資となり、議決権ベースの出資比率は4.9%となる見通しだ。

今春から社債を含む全資産がスチュワードシップ・コード(機関投資家の行動規範)の対象となったほか、新型コロナウイルス対策を掲げたコロナ債の増加も今後想定される。三井住友は、英社との提携を通じて取引先企業への情報提供や、投資家へのファンド商品供給を強化する。

(梅川崇、山口貴也)