HPVワクチンの接種率低下には、それぞれに通知がなされていないことも関係しているかもしれない
小児アレルギー科医の備忘録
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世界的には、多くの高所得国・中所得国の女性の多くがHPVワクチンの接種を受けています。
▶Lancet Global Health 2016; 4:e453-e63.
そして日本のみ今後、子宮頚がんによる死亡数が増えるのではないかという研究結果も報告されるようになりました。
▶Lancet Public Health 2020; 5:e223-e34.
HPVワクチンは『定期接種(公費により推奨されるべきワクチン)』であるにもかかわらず、「積極的な接種勧奨の一時差し控え」となってしまっているワクチンです。
そのため、HPVワクチンの個別の通知がなされていないことが問題もひとつかもしれないという報告がなされましたのでご紹介します。数年前の行き過ぎた副作用の報道のせいで、日本ではHPVワクチンが「危険なもの」として認知されてしまいました。世界的に見れば接種は普通ですし、副作用を過剰に恐れすぎです。
HPVワクチンについては、日本産婦人科学会の記事を見ると良いでしょう。
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
日本では年間2,800人が亡くなっている様ですが、オーストラリアはワクチンと検診によって、2028年に患者がゼロの見込みです。
2,800人が亡くなってしまう病気のワクチンがあるのに、接種しないのはおかしいですよね?コロナはまだ1,000人ですよ?