【3分解説】日産の新EVの核は「電池」だ 

2020/7/16
その車には、日産の「社運」がかかっている。
7月15日、日産が新車を発表。「アリア」と名付けられたその車は、日産では「リーフ」「e-NV200」に次ぐ3番目の量産型EV(電気自動車)だ。
クロスオーバーと呼ばれる都市型のSUV(多目的スポーツ車)モデルを日産が電気自動車で売り出すのは初めてで、その性能に注目が集まった。
参加者を最も驚かせたのが、1回の充電で連続してどれだけ走れるかを示す航続距離だ。2017年に発売した2代目リーフが400キロだったのに対し、アリアは610キロを実現したからだ。
EVの性能を測る要素の1つとして、航続距離は重要だ。短ければそれだけ小まめな充電が必要になり、使い勝手が悪くなってしまうからだ。
なぜ日産は、たった3年間で200キロも航続距離を伸ばせたのか。アリアの概要とともに、3分で解説する。
「アリア」を囲むアシュワニ・グプタCOO(左)と内田誠社長(右)(写真:日産)

「日産復活」の最大のカギに

まずはアリアの特徴から見ていこう。