米モデルナ、コロナワクチン後期治験を27日から開始
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これから行われる第3相試験は、ワクチンの実用化に向けて最も重要なステップの一つです。
この試験では、ワクチンを打つ人と偽物のワクチンを打つ人がどちらか分からないようにランダムに割り付けられ、両者でCOVID-19の発症率を比較します。ワクチンを打った人たちでその発症率が有意に低下していれば、ワクチンの有効性が証明されたことになります。
これは、感染症が蔓延していればしているほど、より少人数でより早期に結果が見えてくることにつながります。
逆に、感染症がほとんど根絶されているような地域で試験を行っても、有効性の証明はほとんど不可能なタスクになります。
こういった点で、皮肉なことに現在のアメリカは格好の場ということになり、特に流行が顕著なテキサスやフロリダを中心に試験が行われる計画となっています。実際に、感染を予防できるかどうかの有効性を検証するphase III。
本当にすごいスピードで開発が進んでいます。
期待しつつ、今できる自衛は続けつつ、
コロナ以外の予防接種も忘れずに。
どれも歴史上科学の叡智を結集して開発されたワクチンたちで、それらがあるからこそ人類は感染症に負けずに生き残れているのです。米国のみならす世界の経済と株価の先行きが、この治験の正否にかかっていると言っても過言ではありません。米国は国家プロジェクトと位置付けており、対中覇権争いの主戦場です。歴史的に株式市場は、米国の国家プロジェクトの成功を織り込む楽観の勝利の場だったのは事実だと思います。