防衛白書に中国反発「白書ではなく黒い資料だ」（テレビ朝日系（ANN））

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注目のコメント

• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2020年07月15日

  ニュースに出ている趙立堅外交部報道官は、中国国内で「戦う報道官」としてスター扱いされている人です。中国では、このようにごう慢で高圧的に中国の主張をする人がもてはやされるのでしょう。
  現在の中国外交は、中国共産党中央宣伝部の影響を受けていると言われます。中国の外交が中国国内向けの宣伝に利用されているということです。それだけ、習近平指導部は、その権威が落ちていることに危機感を持っているのだと言えます。
  一方で、これまで日米の切り離しのために、日本に対する批判を封じ込めてきた中国があからさまに日本批判を始めたことは、日本が米国とともに中国に対抗する意思を固めて動き始めたという中国の認識を反映するものだと言えます。中国は、日本が中国から離れて米国により接近しないようにけん制しているのだとも言えます。
  米国も、日本に対して旗幟を鮮明にするよう要求しています。日本が、米中の間でどちら付かずの態度をとっていると、米中双方から種々の圧力をかけられる可能性も出てきました。