【7月14日 AFP】香港の立法会(議会)選挙に向けて民主派が先週末に実施した予備選について、中国は13日、「深刻な挑発行為」だと表現し、選挙運動の一部が香港に新たに導入された国家安全維持法に違反した可能性があると指摘した。

 中国政府の出先機関である香港連絡弁公室は13日夜、声明を出し、「これは現行の選挙制度に対する深刻な挑発行為だ」と非難した。

 今回実施された予備選が国家安全維持法に違反する恐れがあると警告される中、香港市民60万人超が投票し、9月に予定される立法会選挙の候補者を選んだ。

 民主派政党は、中国政府の独裁色を強める統治に対する市民の激しい怒りを利用して、親中派政党に有利な仕組みになっている立法会で過半数を獲得したいとしている。

 だが香港連絡弁公室は声明の中で、立法会の主導権を握ろうとする選挙運動自体が国家安全維持法違反だと述べ、「国家安全維持法の第22条と地方選挙関連規則に違反した疑いがある」と指摘した。(c)AFP