米、中国の南シナ海主張は違法 「海洋帝国の一部扱い許さず」
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南シナ海、特に南沙諸島(スプラトリー諸島)は、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシアが領有権を主張しています。ポンペオ国務長官の発言は、東南アジア諸国側の肩を持つ方向に、大きく一歩踏み出した内容です。
南沙諸島の島々を最も数多く実効支配しているのは中国で、次いでベトナムです。この状況は、1970年代から80年代にかけて、2度にわたって中国とベトナムが海戦を繰り広げて、2度とも中国が勝利した結果です。
中国にとっての南沙諸島の価値は、島そのものや地下資源以上に、島々の周辺の排他的経済水域や大陸棚への主権的権利でしょう。中国と中東・アフリカをつなぐシー・レーンを確保するうえで、意味があります。
逆にいえば、中国はこの水域で海軍が行動できなければ、シー・レーンを締め上げられて致命的な経済的打撃を受ける、という可能性も考慮しなければならなくなります。
米国としては、ベトナムやフィリピンをけしかけて、南沙諸島から中国を撤退させることができれば、すなわち中国の首根っこを握る、ということになります。
ベトナムやフィリピンも、さすがに単独で中国と武力衝突したくはないでしょう。米国が両国、特にベトナムにどれだけの軍事的保障を与えるか、で、ベトナムの対応は変わるでしょう。南シナ海ではベトナム、マレーシアなどがどんどん島を造成するが、その関連の報道は日本ではほとんど見ない。
ベトナムなどが島造成すると、中国は5倍以上の島を作っていく。さらに人が常住できるようにする。
ベトナムなどが先に島造成を無視するが、中国がやりだすと違法と批判する、アメリカのやり方ははたして公平だろうか。