[上海 13日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング<BABA.N>の共同創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が、過去1年間で同社への出資比率を6.2%から4.8%に引き下げていたことが明らかになった。

売却した株式は時価82億ドル相当。10日公表された同社の年次申請書類で明らかになった。

馬氏は昨年9月に同社の会長を引退。慈善活動に力を注ぐ意向を示している。

馬氏の平均売却価格は未公表。アリババ株は馬氏が1年前に6.2%の保有を明らかにして以降、約40%値上がりしている。

アリババの蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)副会長も、過去1年間で保有株式を2.2%から1.6%に減らした。10日時点の株価で算出すると、売却した株式は33億ドルに相当する。

馬氏と蔡氏は今年、新型コロナウイルス対策で各国の病院を支援するため、慈善団体を通じて大量の個人防護具を寄付している。

アリババでは現在、張勇(ダニエル・チャン)氏が馬氏の後継者として会長を務めている。