新着Pick
407Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
読み応えのある勉強になる記事です。

1. 経営指標転換の経営努力(PL目標からEuropean Embedded Value(EEV)目標へ)
・(私は門外漢ですが)保険は将来長期に亘って収益が獲得される一方、コストは最初に発生するそうなので、今期のPL利益を最大化するには顧客新規開拓は行わないほうが良い結論となってしまう(※余談ですがCustomer Life-Time Value把握の重要性と通底)
・会社の事業価値とは将来に亘って獲得するキャッシュの現在価値なので、今期PLの最大化は将来利益の大幅縮小に繋がってしまう
・ライフネット生命がPLを経営指標としたことにより、事業価値最大化と会社の走っている方向性に乖離が生じてしまった(その結果成長が停滞した)と推察される
・EEVは直観的には、この将来価値を保険数理的に現在価値に換算したもの。事業価値最大化と会社の経営指標(走る方向性)がマッチしたということでしょう
・経営努力と書いたのは、走る方向性の意識改革は決して簡単ではないから。きっと地道な意識改革努力があってのことかと

ここから記事本題
2. 海外機関投資家向け募集
・ライフネット生命は成長投資のために資金調達が必要だったが、オーバーハング懸念と流動性不足のスパイラル(塩漬け)、成長停滞、投資家の理解不足などにより株価が低迷。これが第ニの死の谷
・類似企業があまり無い中、潜在的価値(エクイティストーリー)を評価してくれる投資家、即ち海外優良機関投資家に当たることとした

3. エクイティストーリー
・グロース:ライフネット生命はスタートアップ(グロース、成長株)。保有契約増大には多大な投資が必要だが、投資による事業価値への寄与は、EEV拡大として定量的且つ分かりやすく捉えられる
・トランスフォーメーション:140億円のオファリングにより、マザーズでも流動性ある(海外機関投資家が入りやすい)銘柄となる

4. 今後
・海外機関投資家は、小さ目でもグロースには投資するところも出てきている(大型でないと無理、ではない)
・活用すべき事例は多々ある一方、事例が皆無なのは純粋に発行体の資本市場に対する理解不足・先例欠如が大きい模様
・今回を契機として、エクイティストーリーが合致する企業による海外向けオファリングはより広まっていくでしょう。それが本件の重要性
ライフネットの大規模調達に関するシニフィアン村上のnote。
上場の目的として資金調達はよく挙げられる名目ですが、調べてみればわかるとおり、マザーズ上場企業が資金を調達する事例は相当限られています。「未上場の方が資金は調達しやすい」と言われる所以です。
この点、ライフネット生命の大規模調達は、Post-IPOスタートアップが資本市場を活用したエポックメイキングな事例と言えるのではないでしょうか。

Disclaimer: なお、本件に関し、シニフィアン社は同社に対する経営アドバイザーとして関与しています。
シニフィアン村上さんのライフネットのファイナンスについての解説。専門家・実務家の発信が増えることで、こういう記事に巡り合えることがただただ嬉しい。

ライフネットについて、一番の誤算は、IPO後に伸びが止まったことだろう。そこで伸びが止まったから、元々の投資家がエグジットしきれなかった、またそれが戦略提携にもつながり大部分は元の投資家のエグジット(流動性はプラスにもマイナスにも変化しない)が、一部は第三者割当もあって流動性は改善されなかった。

最近業績を見ていなかったが、この記事で見てみると新規契約が反転をしている。一度伸びが止まったところからこれだけ反転させていったこと、とてつもなく大変だったのではないかと思う。
そのなかで生命保険というBSの強さも求められる業態の中での攻めのファイナンス、Re-IPOからの事業成長がさらに加速すれば素晴らしい事例になると思う。
マザーズ上場企業が、様々なステークホルダーの利益を同時に満たしながら、大規模な資金調達を行うことを、本記事では”Re-IPO“と呼んでいます。

かなり専門的な内容ですが、今後の日本の金融市場における一つの潮流になればと思います。
希薄化18%に対して、ローンチ日終値から発行価格までのディスカウント率は17.3%。
調達したのに時価総額変わらない典型ですね。
この資金を使って今後株価成長していくのかが問われます。

ことオファリングについて、そんなに見てないので、過去の経験からの推測でしかありませんが、本日売買ともなって上昇していて、前週末で信用売り残がローンチ日以降積み上がってますので、単にローンチ日以降に空売りしてうまいこと下がったので、オファリングで買い戻しつつ、場でも買い戻したということかと思います。オファリング参加者はそんなに株主に残らないでしょう。

エクイティストーリーは関係なく、おそらく流動性プレイだと思います。
このような小規模オファリングに対して、投資家が1週間で真剣に検討することはないので、優良投資家が長期で持ってくれる云々はほぼまやかしですね。ないとは言いませんが。
ポストIPOでの大きな成長戦略のアップデート、低迷期に決断した経営陣の交代、PL脳から脱却する経営指標の変更、"Re-IPO"とも言える大型の資金調達。

あれだけの市場の追い風がありながら、ライフネットの成長の鈍化はなぜなんだろう、と以前から思っていたところもあったので、本記事を読み、その後にとった経営の方針を見て、色々と納得がいきました。P/L脳にとらわれたある種の縮小均衡のようなものだったのかもしれないな、と。

ポストIPOのスタートアップにとっては非常に示唆のある事例であるとともに、こういう事例を加速させるシニフィアンの村上さんによる客観的な解説が大変勉強になります。
私が最もわからないのは、KDDIがなぜ完全子会社にしなかったのか。ソニーを見る時、ソニー生命についてはEVでカウントしてサムオブザパーツをする。KDDIも同じでよかったのかと思います。たとえ、当初はSACがPLをOverhangしても。
調べてみるとEEVはほとんどの生命保険会社が公開しています。適切なKPIを持って語られる成長ストーリーは説得力を増します。経営改革の賜物なのでしょう。あとはこの資金調達の結果がわかるのは数年後。未達の続いた経営目標を達成し続けられるか
シニフィアン共同代表の村上氏によるnoteをメモピック。
ライフネット生命保険株式会社(ライフネットせいめいほけん、英名:LIFENET INSURANCE COMPANY)は、東京都千代田区に本社を置く、日本の生命保険会社。 ウィキペディア
時価総額
779 億円

業績