2020/7/22

【読書】「気疲れ」しやすい人が、今すぐにすべきこと

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「水曜日は読書」。
今回は『繊細さんの本』(飛鳥新社)だ。
疲れが溜まってきた「水曜日」は、読書で気持ちを切り替えよう。(3840文字)

こんな人が「繊細さん」です

繊細さんは、周りの人が気付いていない小さな変化を感じとっている。しかしそれは特殊なことではなく、生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在するという。外部から掛かるストレスに敏感に反応できる存在は、実は人間以外の高等生物にも見られる。
繊細であることは、周囲の危険をいち早く察知し、種を生きながらえさせる一つの「手段」とも言えるのだ。
つまり、繊細さんが小さなことに気付くのは、自然なことなのである。
繊細さんは、周りの人の優しさや、斬新なアイデアなど、良いことにもたくさん気付ける。しかしそれだけでなく、痛みやストレスも同時に感じ取ってしまう。
人の機微によく気付くせいで人といると疲れるが、人間が嫌いだというわけではない。一人でゆっくりと心を休める時間が人一倍大切なのだ。
さらに、問題の解決には何がベストなのか、深く考えられるからこそ逆に動けなくなってしまうこともある。完璧主義者だと誤解されることもある。
そんなときは、「ベストはさておき、とりあえずこうしよう」と前向きに軽く考えてみることで、物事を進められる。
このように、繊細さんはたくさんのことに気付いてしまうので、そのぶん振り回されてしまいがちだ。
だから「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておきたい。そうすると「気になる」ことを引きずりすぎずに、元気にのびのびと過ごせるようになる。

どうすれば「刺激を減らせる」か

繊細さんは、刺激から受けるダメージをどのようにして減らせばよいだろうか。