柳楽優弥が原爆開発の研究者に 戦後75年、感じた恐怖

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 戦後75年を迎える今年8月、戦時下で核分裂エネルギーを使った新型爆弾の製造を命じられた若き研究者らを描いたドラマ「太陽の子」をNHKが放送する。出演した柳楽優弥さん、有村架純さん、三浦春馬さんが8日、被爆地・広島市のNHK広島放送局で記者会見に臨んだ。

 ドラマは、海軍から原爆の開発を依頼された京都帝大(現・京都大)理学部の荒勝文策教授の研究室をベースにしたフィクションだ。

 主演の柳楽さんは、苦悩する研究員・石村修役。修の弟で、療養のため戦地から戻った陸軍下士官・裕之役を三浦さん、強制建物疎開で家を追われて兄弟宅に居候する幼なじみの朝倉世津役を有村さんがそれぞれ演じる。

 原爆ドーム内での撮影にも臨んだという柳楽さんが、作品に込めた思いとは――。

 記者会見での主なやりとりは次のとおり。

   ◇

 チーフプロデューサーの土屋勝裕氏 チャレンジングな企画。何年も温めていたものが、ようやく今年、戦後75年の年に実現した。

 作・演出の黒崎博氏 10年前、広島で仕事をしていたときに、広島県史という資料集が図書館のすみに眠っていた。めくったら、若い科学者の日記の残片があった。京都大学の原子物理学を勉強する若き研究者が残したもの。当時最先端だった原子物理学という学問にどう向き合うか。その一方で、今日どんなものを食べたとか、どんな人が好きかとか、日常の生活が何げない言葉で書かれていた。この若者たちの物語を形にしたいと思い立ち、そこから十数年かかった。

 柳楽優弥 とっても重大な事実をベースにしたストーリー。撮影が始まるまで、とても怖かった。だけど、何度か共演しているキャストが多かったので心強かった。みんなと学ぶということもしっかりと持ちながら、撮影に挑むことができた。

 有村架純 今こそ見るべき作…

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